2018年03月12日

タイムラグ短縮への挑戦(1)

タイムラグ短縮への挑戦(1)
 接敵から射撃までのタイムラグが長いと命取りになるのは今更言うまでもないですが、タイムラグを短くする上で見落とされているものがありますので、言及したいと思います。

 安全装置を外す、銃口を素早く敵に向ける等々、タイムラグを短縮するための個人的な「技術」は磨くことは簡単です。ですが、その様な方でさえチーム戦術となると、接敵から射撃(応戦)までのタイムラグが生じ易くなります。リーダーシップに係る問題もありますが、最も大きな要因はコミュニケーションが絡むことによるものです。

 戦闘間における重要な仕事は、射撃・運動・連携(Shoot、Move、Communicate)の3つしかないですが、コミュニケーションとは言葉を用いるバーバル・コミュニケーション(Verbal Communication)と、手信号やアイコンタクトなどのように言葉を要しないノンバーバル・コミュニケーション(Non-Verbal Communication)からなります。そしてチームで闘っている場合は、敵の方向などを仲間に知らせる必要がありますが、多くの場合ここでのコミュニケーションが接敵から射撃までのタイムラグの原因になっているのを散見します。

 例えば左側に敵の姿を捕らえた場合、「コンタクト・レフト!」などと大声で発して仲間に部隊の左に敵がいることを知らせますが、多くの場合で「コンタクト・レフト!」と言った後に初弾が放たれています。これは非常に勿体ないことで、接敵から射撃までのタイムラグを短くしたいのであれば、敵の姿を捕らえてその方向に銃口を向けて射撃しながらでも「コンタクト・レフト!」と叫ぶことは可能です。

(2)へ続く



Posted by Shadow Warriors Training at 00:14 │小ネタ