2018年01月22日

移動時の銃の構え方について(2)


 銃をサイトやスコープを覗きこんで構える際に起こる問題とは?それは周辺視野が狭まることです。人間の目は野生動物ほどではないにしても上下左右に広い視野を有しており、情報の殆どを視覚から得ています。裸眼では上下約130°、左右約200°の視界を有していますが、前方しかも遠方の一点に意識を集中するほど視野は狭くなります。勿論、索敵時には一点に意識を集中することなく、少しずつ上下左右に視点をずらしながら見ますのである程度の視界を確保することは可能になります。

 近接戦闘時における意識と視点が集中された際の人間の視界が仮に上下左右ともに90°とします。上記の静止時の角度に比べればかなり視界が狭まったように思えます。ですが、4倍率・対物レンズ系32mmのTrijicon ACOG(4x32BAC)を覗き込んだ際の視野は7°ですので、サイトやスコープを覗きこんだ状態で索敵するのとローレディにて索敵するのとどちらがより多くを見れるのか明らかであると思います。

 人間は情報の8割以上を視覚にて得ていますので、見えていないと対応が遅れることになります。そしてより多くを見るためにはより広い視界を確保することが必要です。このことから、サイトやスコープを覗きこんだ状態で索敵するのではなく、広い視界を確保しつつ素早く銃口を脅威に向けることが出来る姿勢にて索敵するのが望ましいのです。上の写真の様に、銃口は正面(若しくはやや下方)に向けていても、目線はサイトやスコープの上にあって広い視界を確保した構え方でないと脅威に素早く対応するどころか、その脅威を認識することすら出来なくなります。
(3)に続く
  

Posted by Shadow Warriors Training at 00:08小ネタ

2018年01月15日

移動時の銃の構え方について(1)


 市街地でも野外でも、上の写真の様に銃口を正面に向けてサイト(やスコープ)を覗き込んでいる構え方をよく見ます。この様な構え方は確かに突然現れる脅威に対して最短のレスポンス・タイムにて対処することが出来るかも知れませんが、果たしてレスポンス・タイムの短縮が最優先課題なのでしょうか?

 軍や警察の訓練だけでなく、民間訓練施設においても俗にスクエア・レンジやフラット・レンジと呼ばれる標的とバリケードを配置したスタイルの射場における訓練では、「脅威」として対処すべき標的が設置されており、停止間でも移動間でもその「脅威」へ銃口を向けることが云わばデフォルトの構え方となっています。これは、標的の場所が既に分かっており、それに対する素早い「対処」に主眼が置かれた訓練であることから、その様なシチュエーションでは問題化されていません。ですが、現実的なシチュエーションでは、特に敵味方と第三者が入り乱れた混在間では、「脅威」が何処から現れるのか分かりません。その様な状況下で銃口を真正面に向けた構えにて移動中に、突如として味方や第三者が眼前に現れた場合、銃器安全四則のうちの1つである「壊したくない物・傷つけたくない者に対し銃口を向けないこと」は守られるのでしょうか?

 誰にも銃口が向けられることが無いことが最優先課題とされるのであれば、銃口は真直ぐ上か下に向けたストレート・アップ又はストレート・ダウンにすべきでしょうが、それでは突然現れるかも知れない脅威への素早い対処は期待出来ません。そこで、撃ちたくない者に対しては銃口を回避しつつ撃つべき相手には素早く銃口を向けられる構え方として、ハイ・レディ又はロー・レディが用いられます。


(2)へ続く


 話は逸れますが、今の世代の自衛官や警察官と訓練をする際に「ハイ」とか「ロー」とか言うと、EXILE系の映画(ドラマ?自分はCMしか見たことないので、よく分かりません)が頭をよぎる様ですが、私の様な40代半ばのおっさんは即座に愛川欽也の顔が脳裏にチラつきます...   

Posted by Shadow Warriors Training at 15:46小ネタ

2018年01月07日

遅ればせながら、謹賀新年


 皆様、明けましておめでとうございます。SWTは2018年もアングラ活動に邁進して参りますので、ご贔屓のほど宜しくお願い致します。

 本年は間もなく新しいプロ用コースとして、車両戦術コースを追加します。破損させても問題のない車両(セダン、SUV、バンなど)が備え付けのフィールドをお近くに探しておいて下さい。理想としては窓が開けられる(開いている)車両が望ましく、強いて言えば窓は全て無くても構いません(窓があればあったで、LPをアレンジしますのでご心配なく)。準備が整いましたら、HPにコース案内を載せると共に、ブログにて発表させて頂きます。

 また、これまでのコースでプラスアルファで実施した格闘を本格的にコースとして開催して欲しいとの要望を多く頂きましたので、本格的に検討して行きたいと思います。こちらもLPが準備出来次第、HPに掲載しブログにて発表させて頂きます。

 それでは本年も皆様からのトレーニングのご依頼をお待ち致しております。  

Posted by Shadow Warriors Training at 23:04その他