2022年02月27日
2022年02月21日
レッドドットサイトについて (4)
つまり、MRDSを装備していようがアイロンサイトであろうが、ドローのやり方が間違っている場合はどちらの場合も射撃は出来たとしても戦うことは出来ません。この例から言えるようにMRDSは単なる付属品であって、戦いの本質がそもそも疎かになっている場合は補完することも出来ません。
そしてMRDSの様な光学装置の宿命として、故障は避けられません。最も起こりやすい故障として挙げられるのは、窓が塗れたり汚れたりするなどして視界が遮られることです。ドットサイトの標的側のレンズだけが泥などで遮られた場合、手前側のレンズがクリアであればドットは見えます。その場合は両目照準で構えることで標的にドットが重なって見えることから、そのまま戦いを続けることは可能です。
ですが手前側のレンズだけ、または標的側と手前側の両方が遮られた場合は別の射撃方法でその場を切り抜ける必要があります。雨に濡れて視界が遮られた場合は1・2発撃てばレンズに付いた水滴は反動で吹き飛ばすことが出来ます。
しかしながら泥などの粘性の高い物体が付着した場合は射撃時の反動で簡単に吹き飛ばすことは出来ませんので、別のやり方でその場を切り抜ける必要があります。1つ目は予め窓枠の中心に中心を示す線が引かれていたり、また自分で引いておくことで、その中心線を用いて狙いを合わせる方法です。ただしこの方法では通常の照準よりも着弾が下がりますので、相手との距離に応じてどの程度着弾点がズレるのか訓練で体得しておく必要があります。
もしその中心線も付着物によって遮られている場合は、窓枠の角を用いて狙いを合わせる方法に切り替えます。この場合は通常の照準よりも着弾が構え方によって斜め右下あるいは斜め左下にズレますので、同様に距離に応じた着弾点のズレを体得しておく必要があります。
そしてMRDSの様な光学装置の宿命として、故障は避けられません。最も起こりやすい故障として挙げられるのは、窓が塗れたり汚れたりするなどして視界が遮られることです。ドットサイトの標的側のレンズだけが泥などで遮られた場合、手前側のレンズがクリアであればドットは見えます。その場合は両目照準で構えることで標的にドットが重なって見えることから、そのまま戦いを続けることは可能です。
ですが手前側のレンズだけ、または標的側と手前側の両方が遮られた場合は別の射撃方法でその場を切り抜ける必要があります。雨に濡れて視界が遮られた場合は1・2発撃てばレンズに付いた水滴は反動で吹き飛ばすことが出来ます。
しかしながら泥などの粘性の高い物体が付着した場合は射撃時の反動で簡単に吹き飛ばすことは出来ませんので、別のやり方でその場を切り抜ける必要があります。1つ目は予め窓枠の中心に中心を示す線が引かれていたり、また自分で引いておくことで、その中心線を用いて狙いを合わせる方法です。ただしこの方法では通常の照準よりも着弾が下がりますので、相手との距離に応じてどの程度着弾点がズレるのか訓練で体得しておく必要があります。
もしその中心線も付着物によって遮られている場合は、窓枠の角を用いて狙いを合わせる方法に切り替えます。この場合は通常の照準よりも着弾が構え方によって斜め右下あるいは斜め左下にズレますので、同様に距離に応じた着弾点のズレを体得しておく必要があります。
(5)へ続く
2022年02月06日
レッドドットサイトについて (3)
私のように50歳近くになると射撃の際に老眼の影響が少なからず出てきます。特にアイロンサイトを用いた射撃の場合は前回説明した様に、標的→リアサイト→フロントサイトの順に焦点を変える必要が生じますが、老眼が更に進むとこの焦点距離の変化への対応が若い頃のようにいかなくなってきます。ですがMRDSを用いた射撃では標的に焦点を合わせた状態のままで照準を合わせることが出来ますので、ドットサイトは初老Warriorに優しい装備であるのは事実です。
さて、パート2では、3つ目の優位性として脅威の認識・識別から照準までの速さを挙げましたが、実はこれはホルスタードローのやり方次第ではドットサイトでもアイロンサイトでも照準を定めるまでの時間は大きく変わりません。むしろ、ドローのやり方が悪い人にとっては、構えてもドットが見えないといった問題が生じます。
ドットサイトは照準を助けるための単なる「付属品」です。ドットサイトを装着した拳銃を構えたからといって命中率が上がる訳でもなく、リアクションタイムが縮まる訳でもありません。ドットサイトを装備した銃でもアイロンサイトを装備した銃でも、リアクションタイムの短縮と命中率の向上に必要なことは、正しいホルスタードローです。
もしいまだにこの写真のような腰に近い位置で両手で銃を保持する90年代前半までのドローのやり方で銃を抜いている場合は、照準を定めるまでのタイムラグが発生します。また、構えたところで、ドットが見えない、ドットが窓枠の中で上下に跳ねる、などといった現象を訴えることになります。このような構え方では腕が伸び切るまで銃は目線(目と標的を結んだ線)の下にあります。腕が伸び切る寸前でようやくドット(またはアイロンサイト)が目線に重なりますが、その位置で「ピタッ」と止まることはありません。
重さのある銃を斜め方向への移動ではあるものの下から上に動かしていますので、勢いがついて一度目線よりも上に跳ね上がってから再び目線に戻るような動きになります。その際、ドットを装備していると、下から登ってきたドットが目線よりも上に飛び越してから再び目線のラインまで下がってきます。目(というよりも脳)の中でその動きは残像として残ってしまうことから、窓枠の中でドットが跳ねる様な動きをしたような「錯覚」を見ることになります。それを補正して目が正しくドットを見ることを待つ必要がありますので、結果として照準に時間がかかります。
コンバット・シューティングにおけるホルスタードローでは、抜いた銃を腋の高さまで引き上げた後に銃口を前方に向け、もう一方の手を銃を握っている手と合わせることで両手で保持し、出来るだけ目線を沿わせるようにして前方に銃を突き出すように構えます。このドロー・ストロークでは腕が伸び切る前の段階でもドットやアイロンサイトを目線に重ねることが出来ます。また前方に銃を突き出すことから、勢いが付いて銃が目線より上に跳ねることがありません。よって、ドットが跳ね上がる様に見える残像も起こらず、素早く標的にドットやサイトを重ねることが出来ます。
(4)へ続く