2013年06月17日

適正なアーマープレートのサイズ

適正なアーマープレートのサイズ
 間違えたサイズのプレートを着用していたり、装着位置が間違っている写真を雑誌やネットで数多く見かけます。よく見られる間違いは、大きすぎるサイズのプレートを着用しているケースです。サイズの大きいプレートを選択すると、横幅だけでなく必然的に縦の長さも大きくなります。そうするとプレートの下端部が下腹部付近にまで達することから、前傾姿勢が取りづらくなるといった弊害が生じます。次によく見られる間違いは、装着位置が適切でないケースですが、その殆どにおいて位置が低過ぎます。首を下に向けた際にプレートの上端が首に接触すると呼吸が苦しくなることから、非常に多くの方がプレートを本来あるべき位置よりも下に装着しています。

 そこで、防御力と機動力の双方を最大限に発揮するための、正しいサイズと適切な装着位置を説明したいと思います。先ずは装着位置ですが、前部プレートの上端は胸骨の上端に合わせます。更に、後部プレートの上端は首の付け根(具体的には第7頚椎の下端)に合わせます。そうすることで、首を不自由なく動かせることが出来るだけでなく、心臓に加えて冠動脈もカバーすることが出来ます。次に適正サイズの測り方ですが、必ず前後とも座った状態で計測します。そして前後ともプレートの下端は、ベルトの上端から指2本分上の位置に合わせます。こうすることで、窮屈な姿勢をとったり長時間車内に座っていても、プレートの下端部が下腹部を圧迫することがなくなります。また、一般的に、前述の「ベルトの上端から指2本分上の位置」までプレートで覆うことで、12椎ある脊椎全てをカバーすることが出来ます。

 プレートキャリアーは面積が小さいことから、取り付けることができるポーチの数に限りがあります。従って通常はプレートキャリアーはベルトギアと併用されますが、上記のサイジングが間違っているとベルトギアと干渉してしまいます。防御力と機動力のバランスを取り、かつ、弾薬携行量も維持するためには適正サイズと装着位置に十分注意する必要があります。



Posted by Shadow Warriors Training at 21:03 │小ネタ