2013年06月12日
スナイパー訓練(3)

植生を巧みに利用して身を隠しながら接近し、地面の枯葉などがマズルブラストで飛散しない様に細工を施します。太陽の位置が変わればもちろん影の角度も変わりますので、場合によっては一度取り付いたFFPを放棄する必要もありました。MIL-DOTスコープを覗いてターゲットを捕捉し、計算式を用いてターゲットまでの距離を測定します。データカードを参照して、射距離に応じたクリック修正をします。そこまでは簡単です。難しいのは次のステップです。
スナイパーにとって、最も厄介な敵は風です。風さえなければ遠く離れた位置から撃てるのですが、そうはいきません。風が強いと近距離でも影響がでます。そこで、植生の揺れ方や傾き具合、地面の熱で出来る蜃気楼の流れ方などを参考にウィンデージの修正値を見積もります。ウィンデージはあくまでも「見積もり」です。完璧に測定することは不可能です。風速計を使う人もいますが、自分の位置の風向・風速だけを知ったところで、さほど役には立ちません。また、撃とうとした時に限って突風が吹いたりなんかします。
林の中に野宿して夜通し様々なスキルを訓練したりと、非常に盛り沢山なコースでした。しかし、皆考えることは同じで、訓練修了時には一様に「違う季節に再挑戦したい」と述べていました。私自身も同じ意見です。出来れば真冬の降雪時に雪中サバイバル訓練を兼ねてやりたいですね。
Posted by Shadow Warriors Training at 19:35
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