2023年09月14日

ダブルタップの実用性(2)

ダブルタップの実用性(2)
 シングルショットにせよダブルタップにせよ、射撃をするためには絶対的に必要な条件があります。それは的(敵)が見えていることです。極めて当たり前のことですが、この意味の本質が分かるか否かは、訓練内容に左右されます。

 フラットレンジでの訓練では煙幕など視界を遮る影響がなければ、勿論標的は見えます。銃を構えてサイトを合わせて撃発すれば、的に弾は当たります。ですが、問題は的ではなく敵を撃つ場合であり、最も厳しい条件を挙げるのであれば敵と撃ち合う場合です。自らがそうする様に、敵も遮蔽物の陰に隠れたり姿勢を変えたり動いたりと、撃たれないように工夫します。その様な条件下では、敵を認識して狙いをつける時間が極めて限られます。

 フラットレンジだけでなく自由意志を持った人間同士で撃ち合うForce-on-Forceを経験された方は、この問題を理解されていると思います。自らも動きながら動く敵に狙いを定めて射撃する場合、条件が厳しいと1発撃つだけの時間しかありません。また、より厳しい条件では1発も撃てないこともあります。

ダブルタップの実用性(2)
 ダブルタップ=1度のサイトピクチャーで2発撃つ。フラットレンジでは簡単なのですが、撃ち合いの中ではそう簡単には出来ません。なにせ敵が見えている時間が極めて短く、また見えている箇所も限られているので、銃口を指向させることが出来ても狙いをつける時間的余裕がない場合が多いからです。

(3)へ続く



Posted by Shadow Warriors Training at 21:41 │小ネタ