2018年09月09日

CQB戦術、ソロvs.チーム(3)

CQB戦術、ソロvs.チーム(3)
 では具体的にソロ戦術とチーム戦術とではマインドセットにどの様な違いが生じるのか?先ず挙げられるのは、担当範囲(責任範囲/AOR・Area of Responsibility)の違いです。ソロでは360°全てを自ら担当しなくてはなりませんので、要所要所においては焦らずに立ち止まって複数の方向からカットパイをするなど、不用意にコーナーや戸口を超えない様な注意が必要となります。勿論この際、攻撃の速度は落とすことになりますが、どの程度落とすかや、どの位の角度をカットパイするかなどは状況により異なります。単独犯のアクティブシューターへの対処の場合と、複数の立て籠もり犯とを相手にする場合とでは己自身の安全確保に割く時間も変わってきます。

 これがチームでとなると仲間に背中を預けることが出来ますので、要所要所でストップする時間が短縮出来ます。仲間がいれば一度に複数の方向からカットパイすることが可能ですし、コーナーや戸口を超えた先でも互いに背中を預けて一度に別の方向を警戒・対処することが可能となります。よって、ソロで行動するよりも全体の動きとしてのスピードは上がることになります。ただし、それはチームワークが機能した場合の話であって、チームワークが機能していない場合は残念ながら、と言うか当然のことながらソロの場合よりもスピードは劣ります。

 ではコーナーを曲がるにせよ戸口を超えるにせよ、ソロの場合とチームとの場合でマインドセットとして何が最も根本的に異なるのか?それは2歩目に対するコミットメントです。
(4)へ続く



Posted by Shadow Warriors Training at 23:53 │小ネタ