2013年06月25日

VEHICLEタクティクス(その2)

VEHICLEタクティクス(その2)
 接敵時に走行不能に陥ったら最悪です。車両が完全にダウンしたのなら、機密書類やGO BAGなどを持ち出すと同時に、車載型の無線機などを手榴弾などで破壊します。もし、パンク程度の損害で、タイヤを交換して離脱する方が得策だと考えられる状況であれば、戦闘中にタイヤ交換をしたり、牽引の準備に取り掛かります。

 不整地でのタイヤ交換には、コツと裏ワザが必要です。舗装された道路でしかタイヤ交換をした経験がないと、倍以上の時間を要するでしょう。牽引する際も、1秒でも早くフックを繋げるための裏ワザが必要です。もちろん、それらのワザはチームで共有しているべきであり、チーム全員がスムーズに処置できるようになるまで訓練は続けられます。

 また、ダウンした車両を力技で押し出す、ラミングと呼ばれるテクニックもあります。ギアをニュートラルに入れた車両を、後方の車両で押し出すテクニックです。後方の車両の運転手は、前方の車両が視界を遮っているので、道路状況が分かりません。そこで、前方の車両の乗員と無線交信を密にして、方向転換の角度とタイミングや減速・加速の度合いとタイミングを調整しますが、簡単には行きません。

 PSD訓練では、射撃訓練だけをやっている訳ではありません。およそ5割程度は、このような運転テクニックや戦闘衛生訓練などに費やされます。



Posted by Shadow Warriors Training at 10:11 │小ネタ