2022年02月21日

レッドドットサイトについて (4)

 つまり、MRDSを装備していようがアイロンサイトであろうが、ドローのやり方が間違っている場合はどちらの場合も射撃は出来たとしても戦うことは出来ません。この例から言えるようにMRDSは単なる付属品であって、戦いの本質がそもそも疎かになっている場合は補完することも出来ません。

レッドドットサイトについて (4)
 そしてMRDSの様な光学装置の宿命として、故障は避けられません。最も起こりやすい故障として挙げられるのは、窓が塗れたり汚れたりするなどして視界が遮られることです。ドットサイトの標的側のレンズだけが泥などで遮られた場合、手前側のレンズがクリアであればドットは見えます。その場合は両目照準で構えることで標的にドットが重なって見えることから、そのまま戦いを続けることは可能です。

 ですが手前側のレンズだけ、または標的側と手前側の両方が遮られた場合は別の射撃方法でその場を切り抜ける必要があります。雨に濡れて視界が遮られた場合は1・2発撃てばレンズに付いた水滴は反動で吹き飛ばすことが出来ます。
レッドドットサイトについて (4)

 しかしながら泥などの粘性の高い物体が付着した場合は射撃時の反動で簡単に吹き飛ばすことは出来ませんので、別のやり方でその場を切り抜ける必要があります。1つ目は予め窓枠の中心に中心を示す線が引かれていたり、また自分で引いておくことで、その中心線を用いて狙いを合わせる方法です。ただしこの方法では通常の照準よりも着弾が下がりますので、相手との距離に応じてどの程度着弾点がズレるのか訓練で体得しておく必要があります。
レッドドットサイトについて (4)

 もしその中心線も付着物によって遮られている場合は、窓枠の角を用いて狙いを合わせる方法に切り替えます。この場合は通常の照準よりも着弾が構え方によって斜め右下あるいは斜め左下にズレますので、同様に距離に応じた着弾点のズレを体得しておく必要があります。
レッドドットサイトについて (4)

(5)へ続く



Posted by Shadow Warriors Training at 23:04 │小ネタ