2021年01月24日

フラッシュライトについて(2)

フラッシュライトについて(2)
 フラッシュライトには大きく分けて、手持ちタイプ(ハンドヘルド・ライト)と武器に取り付けるタイプ(ウェポンライト/ウェポン・マウンテッド・ライト)の2種類があります。ライトを使用する目的としては、自身・仲間の進路を確認する、仲間へ合図を送る、対象を発見する、等といった技術的な側面の目的があります。また、仲間の姿を隠す、対象の注意を引き付ける、対象の目をくらませる、等といった戦術的な側面の目的もあります。

 しかしながらフラッシュライトを用いた訓練を行うにあたってより重要な課題は、これらの目的を達成するためのテクニックを身に着けるだけでなく、フラッシュライトを用いる上で守るべき鉄則を体得することにあります。上に例として挙げたものは言ってみれば相手を撃つために必要なものですが、守るべき鉄則とは逆に相手から撃たれ難くするためのものです。

 守るべき鉄則のうちの1つが、上の写真の様に自分の姿を浮き上がらせるバックライティングを避けることです。光源が自分の後方にある場合、敵から見て自分の姿がシルエットとなり浮かび上がりますが、この状態をバックライティングと言います。昔のルーメン数の低いライトでは街灯や電灯などの周りの光源との差が大きく無かったことから、周囲の光量によってはそれ程顕著に姿が浮き上がることはありませんでしたが、近年のやたらとルーメン数の高いライトでは確実にシルエットを浮かび上がらせてしまいます。

フラッシュライトについて(2)
 そしてもう1つがが、ライトを点灯させた状態のままにして自分の居場所を知らせてしまうテレグラフィングを避けることです。ライトを点けっぱなしで移動すると相手に動きを知らせてしまうことと同様に、停止間において自分の位置を知らせてしまうことになりますので、ウェポンライトであってもハンドヘルド・ライトであっても、ライトの点けっぱなしは致命的なミスとなります。

フラッシュライトについて(2)
 (3)へ続く



Posted by Shadow Warriors Training at 18:52 │小ネタ