2016年10月12日

ドイツでのトレーニングについて

ドイツでのトレーニングについて
 遅ればせながら、ドイツから帰国した旨を報告させて頂きます。ドイツ陸軍の友人からの誘いで、ドイツ北部のとある町にてProject Geckoというイスラエル国防軍の特殊部隊出身者の教官が提供するCQB訓練を受けて来ました。参加者は独連邦軍は勿論、州警察や連邦警察と多岐に渡り、銃器もM4からMP5、G36、MP7とバラエティーに飛んでおり、自分としては初めてAKが一丁も存在しないトレーニングでした。

 訓練はイスラエル特殊部隊式のCQBテクニックと戦術に基づいており、ドイツ軍にも警察にも初めて見る技術の様で、ドイツに関してはアメリカ流のCQB戦術が浸透していることが確認出来ました。3日間の日程でしたが、初日は2100時から2400時まで、2日目は0830時から2330時まで(昼食と夕食にそれぞれ1時間ずつの休憩あり)、最終日は0830時から1400時(休憩なし)といったスケジュールで行われました。食事は全て各自が持参したエナジーバーやパック飯などで済ませ、宿泊も各自が持参した寝袋で訓練施設に雑魚寝というスタイルで、親睦を深めるには最適な環境でした。とにかく動きまくりの訓練でしたので、移動を含めてたった6日間でしたが2キロ痩せて帰ってきました。

 やはりイスラエル式は自分がどっぷりと浸かったアメリカ式とは180度異なる考え方が随所に見受けられましたが、何れの戦術もそれぞれの戦場での経験則に基づいていることから説得力はありました。片方のやり方に囚われずに、状況に応じて適切と思われる戦術を選択的に用いる柔軟さがあれば、戦術的優位性を確立させて味方の損害の低減に繋げられると十分に考えられる内容でした。まあ、アメリカ人に教わった時はイスラエル式をクソミソに言っていましたが、イスラエル人もアメリカ式をクソミソに言っていました。今後チャンスがあれば、ロシア式も習いに行ってみたいと思います。



Posted by Shadow Warriors Training at 23:39 │小ネタ