2015年05月17日

ワンハンド・ガンハンドリングについて(1)

ワンハンド・ガンハンドリングについて(1)
 ワンハンド・ガンハンドリング=片手だけでの銃の操作のことです。決して片手での射撃だけではありませんので、間違わないで下さい。では片手だけでの銃の操作とは何をすることなのか?それは射撃だけでなく、ホルスターからのドローや弾倉交換、果ては故障排除に至るまでの全ての行為が該当します。

 これらは利き手・非利き手共に等しく訓練する必要があります。始めはゆっくりと考えながら、徐々に精度と速度を上げて行き、最終的には目隠しをしてでも確実な動作とスピードが発揮出来る様に頭だけでなく身体に染み付かせます。では何故、片手だけでのガンハンドリングが重要なのか?ワンハンド・ガンハンドリングが必要となる局面としては、様々な局面が挙げられます。

 最も一般的なのがバリケードとなる遮蔽物と自身との位置関係上、両手で構えて撃つには身体が露出し過ぎる場合です。しかしこの場合は片手で射撃した後、遮蔽物の陰に入れば両手でその他の操作を行うことは可能です。

 次がおそらくより現実的ですが、どの部隊でもあまり想定した訓練を実施していない、負傷者などを片手で押さえ込んでいたり連れていたりする場合です。負傷者などが歩ける場合は、一時的に手を離して両手で銃を操作することも可能ですが、担架搬送などを行っている場合は担架を握る手を離す訳にはいかないので、射撃以外の操作も片手で行う必要があります。

(2)へ続く

-因みに、写真は停止間射撃でのワンシーンで、使用銃はグロック19です。標的までの距離は約3メートルで、黒点の大きさは直径約7センチです。黒点を外した箇所にはテープで修正してあります。-



Posted by Shadow Warriors Training at 23:07 │小ネタ