2014年11月24日

テロ対策(5)

テロ対策(5)
 ではテロは防げないのか?ある研究によれば90%以上の確率で実行されるとのこと。この「実行」とは本来テロリストが描いていた「成功」には至らないものの、何らかの損害を与えたケースも含みます。敵はある一点の攻撃方法に絞ってきますが、防御するこちらはありとあらゆるケースを想定して全てに対応し得る態勢を取らなければならないことから、どうしても不利です。

 しかしテロリストは衝動的に犯行に至る者たちとは異なり、狙いを絞って周到に準備を行った上で実行に移ります。そのパターンはある程度決まっており、
  1)標的の選定
  2)標的の監視
  3)最終的な標的の選定
  4)計画立案
  5)標的に対する監視
  6)浸透・展開
  7)実行
の7段階が存在します。各段階の詳細については今後行うテロ対策コースにて説明しますのでここでは割愛しますが、過去のテロ攻撃はこの段階を得て実行されます。

 となれば、第7段階に至る前に兆候を掴めば事前に対処出来ることになります。問題は如何にして兆候を掴むかですが、何も考えずに警備についていたり警らしていては、見るべきとこを見逃してしまうだけになります。また、施設や特定の人物に対する攻撃を計画している場合は、その計画を立て難くする措置を取ることが可能です。これらの対策がいわゆるAnti-Terrorism(対テロ)やCounter-Surveillance(対監視)と呼ばれるのですが、それらの要領は不特定多数が閲覧している当ブログでは伏せさせて頂きます。



Posted by Shadow Warriors Training at 00:18 │小ネタ