2013年08月20日

テクニックや戦術の4つのカテゴリー(1)

テクニックや戦術の4つのカテゴリー(1)
 今回のトピックは、エアガンを用いたタクティカル・トレーニングを教える際に何に注意するかについてです。このやり方はSWTが独自にやっているやり方であり、他のスクールがどの様にやっているのかは知りません。それぞれのスクールにはそれぞれの特徴やその背景となる考え方がありますので、トレーニングを受ける際にはそれら特徴や考え方を理解したうえで、自分に最も適したスクールを選んで下さい。

 まずテクニック/戦術をカテゴリーに分類します。SWTでは次の4つに分類しています。
    A.実戦で使える
    B.実戦で使えない
    C.ゲームで使える
    D.ゲームで使えない

 まずAを検証しましょう。そもそも実銃での戦闘を模して安全に楽しめるためのスポーツとして発展したのがサバイバル・ゲームですので、殆どのテクニックや戦術は実戦のものが流用されています。ところが、実戦では至近距離での射撃や格闘戦を混ぜた射撃技術などがありますが、ゲームでは安全管理や参加者間のトラブル防止の観点から使用することはありません。よって、Aには、CとDの両方の要素が含まれています。

 次にCを検証しましょう。ゲームではBB弾を防ぐことが出来るならば薄い扉を盾にしたりすることが可能ですが、実戦ではそうはいきません。反面、仲間との連携や個人の射撃技術など、実戦に即したものもあります。従って、Cには、AとBの両方の要素が含まれています。

 さてBはどうでしょうか。物陰に隠れたまま銃口だけを相手にむけて数百発を撃つなんてのは実戦ではあり得ませんが、ゲームでは適用することも可能です(ゲームの個別のルールは別次元の話として置いておきます)。しかし逆に、敵が立て籠もっている建物の上層階への移動にエレベーターを使うことは、相手に動きを読まれるだけでなく自らの退路を断つことにもなりますので、実戦でもゲームでも使えません。従って、B=Cではなく、BにはCとDの両方の要素が含まれています。

 ではDはどうでしょうか。離脱中に5㎞離れた位置にある迫撃砲陣地からの火砲支援を受けるなんてのは現実世界ではあり得ますが、ゲームでは実現不可能な芸当です。しかしながら、実戦でもゲームでも、動いたり遮蔽物の陰に入ったりせず、標的射撃よろしく複数の相手に対して同じ位置から射撃すると、撃つと同時に撃たれてしまいます。従って、D=Bではなく、DにはAとBの両方の要素が含まれています。

-後半へ続く-



Posted by Shadow Warriors Training at 09:24 │トレーニング哲学