2018年05月14日
車両戦術コースについて
先週より新たに開講した車両戦術コースについて、最も多く質問を受けたフィールドの必須付帯設備についてブログを通じて回答します。
このコースでは「標的として使用可能な車両が必要である」としていますが、これはトレーニングでダメージを受けても問題のない車両が必要であるからです。当コースでは、車内から車外への射撃、車内からの脱出などを訓練しますので、自家用車を用いて問題ない方を除いて、付帯設備として車両が備えられたフィールドを確保して頂く必要があるからです。
なお、「窓を下すことが出来る」とは、車外への射撃の際に実弾であればガラス越しに撃つことが可能ですが、BB弾では窓を下ろして撃たないと車内へ跳弾が発生するからです。また、フロントガラス越しやリアガラス越しの射撃も実施しますので、出来れば4面窓のない車両があればベストです(最低でも左右2面はガラスがないか、窓を下せる必要があります)。
加えて、コースの後半では車両伏撃を行いますので、少々乱暴に扉を開閉させたり、ダミーのスタングレネードを投げつけたりします。よって、自家用車を用いて構わないという方は別として、フィールドの付帯設備として車両が必要かと思います。
なお、コースの進捗状況にもよりますが、フィールドにバスが備わっている場合、セダン車に対する伏撃を演練した後にバス・アサルトの実施も可能です。バス・アサルトは列車にも応用できる戦術ですので、是非ご検討下さい。
2018年05月06日
車両戦術コース受付開始
プロ用コースに新たに車両戦術コースを追加しました。このコースでは移動中の車両(あるいは車列)が受ける伏撃のパターンとそれらに対する対処要領に加え、敵の制圧や人質の救出を目的とした基本的な車両伏撃戦術を訓練します。
このコースでは、標的としてダメージを受けても問題のない車両がフィールドの付帯設備として必要です。また、車両はドアの開閉が可能である必要がありますが、窓ガラス(フロント・リア・サイド共に)必要ありません。窓ガラスがある場合は、窓を下すことが出来る必要がありますので、コース予約に先立ち必ずフィールド側に車両の状態を確認して下さい。
なおこのコースへの参加資格は、FP2、FR2又はFS2の修了が必須であり、SUT-Bの修了を推奨としています。詳しくはこちらまで。
皆さまからの受講申し込みをお待ちしております。
2018年02月25日
プロ用コースの改定について
プロ用コースの一部を改訂します。これまでCQBは2コース体系でしたが、内容の充実化を図るために3コース体系とします。
SUT-CQB 1Aでは建物へのアプローチ、廊下や階段の移動要領と脅威への対処要領を訓練します。SUT-CQB 1Bでは様々なタイプの部屋へのエントリーを始め、室内の障害物や接続する部屋への対処要領などを訓練します。なお、これまで通り、こちらのコースへの参加にあっては、SUT-Bを修了している必要があります。
そしてCQB 1Aと1Bの修了者は、SUT-CQB 2へと進むことが出来ます。このコースでは、スナイパーとの連携、ホステージ・レスキューやフラッド戦術を訓練します。
また、CQB 1Aと1Bは「実射」なしでの訓練も可能です。その場合は、隊舎や庁舎内などでも訓練が可能ですので、陸自普通科(及びそれに準ずる部隊)や機動隊銃器対策部隊などに所属される方々は、「実射」なしの場合に限りSUT-Bを修了していなくとも受講が可能ですのでご検討下さい。
詳しくはこちらをご覧ください。
以上
2017年11月26日
新トレーニングコースへ向けたアンケートの実施について
これはまだ構想段階にあるもので、決定事項ではありません。このブログをお読みの方を通じて、新しいトレーニング体系を作れるか否かご意見を頂きたく存じます。
これまでSWTでは数多くの自衛官や警察官の方々にトレーニングを提供する機会を頂いておりますが、現在提供しているコースはこちらが国内のプロの方々にとって必要であると考えたプログラムに限られております。小銃や拳銃での戦いから始まり、小規模部隊における基本戦術や野戦・市街地における特殊な戦術、そして戦闘衛生を現時点では固定プログラムとして提供しておりますが、これら以外にどの様なリクエストが皆様の間に存在するのか、直接ご意見を頂きたく存じます。
実技だけでなく座学も含め、見識を広めたい分野がありましたら、ご意見を伺いたく存じます。私の知識と経験から皆様にフィードバック出来るものがあれば、是非、形にしたいと考えております。
なにかご意見・ご要望がありましたら、こちらまでメールを頂ければ有難いです。なお、この度のアンケートの対象は、SWTのプロ用コースの受講資格を有する方に限りますので、ご理解下さい。
私の力量で賄える分野に多くの声が集まれば、新しいコースの候補として前向きに検討致したく存じます。
2017年05月29日
プロ用コース追加、及び装備品レンタルについて
お知らせ#1: プロ用コースに新しいコースを追加しました。
ウェポン・コースのレベル2の次の段階にあたる、Close Quarters Gunfight (CQG・近接戦闘射撃)コースです。これまではレベル2の次はSUT-Bでしたが、チーム戦術よりも個人レベルでの戦技の向上を目的として、云わばレベル3的な内容のコースを作成しました。
CQGでは、各自がレベル2までで習得したマインドセットやテクニック、戦術が身に付いているかを「テスト」する内容のドリルに加え、レベル1・2だけでは時間的にカバー出来なかったテクニックや戦術を訓練します。また、個人レベルでのコーナリングやエントリーといったCQBテクニックも訓練します。詳しくはこちらをご覧下さい。
トレーニングには興味があるけど、マイエアガンを持っていない。とりあえずレベル1だけでもお試しで受けてみたい。仕事に役立つ技術は習得したいけど、エアガンなんか買ったら嫁さんに殺される。などなど色々あるでしょうから、ピストル用レンタル装備品とライフル用レンタル装備品を揃えました。
ライフル用レンタル装備:
・SORD製チェストリグ
・EMDOM製マガジンポウチ
・MAXPEDITION製アドミンポウチ
ピストル用レンタル装備:
・ATS製ウォーベルト(バックルはコブラバックルに替えています)
・ATS製マガジンポウチ
・ブラックホーク製シェルパ・ホルスター
*2019年1月より、装備品レンタルを中止しました。
お知らせ#3: 6月の臨時休業について
誠に勝手ながら6月14日から25日まで欧州遠征訓練に出ます。ヨーロッパにいる新しい仲間の紹介もあり、ドイツとチェコで訓練してきます。その間、お申し込みのメールを受け付ける態勢は取れていますが、タイムリーに返信出来るかは申し訳ありませんが保障出来ません。訓練スケジュールや疲労度にもよりますが、ご連絡頂きました順に出来るだけ速やかに対応させて頂きますのでご了承願います。
先方の許可が取れれば、訓練風景を撮影してきます。
それでは、新コースや装備品レンタルを含め、皆様からのお申し込みをお待ち致しております。