2017年10月22日

リロードとトランジッションについて(1)

 クソ忙しかったので、2週間ぶりのブログです。なお、10月後半に予定していた米国遠征訓練は、受講者が最小催行人数に達しなかったことから残念ながら中止となってしまいました。因みに、受講を予定していたコースは、デーブ・ハリントン(Super Dave Harrington)の2夜3日に渡る拳銃・小銃コースでした。またの機会に受講してきたいと思います。

 さて、今回のテーマはリロードとトランジッションについてです。何れも弾切れや故障の際に行う受動的な行為ですが、重要なのはリロードやトランジッションそのものの行為よりも、弾切れや故障を起こした際の自分が置かれた状況を正しく認識しているかになります。皆さんは小銃が弾切れや故障を起こした際に、リロードとトランジッションのどちらを優先しますか?勿論、検定射撃の最中の話ではなく、戦闘中の話しです。

リロードとトランジッションについて(1)
 もし、トランジッションを第1のオプションとして挙げるのであれば、交戦距離を正しく認識していたかを自らに問いて下さい。確かにリロードや故障排除よりも次弾を発射するまでのタイムラグは短いですが、果たして拳銃で当てられる距離であったのか?が問題となります。やみくもにトランジッションしたとしても、自らの拳銃射撃技術と交戦距離とが釣り合っていなかったら、拳銃に移行して撃ったところで当たりませんし、当たらなければ弾を無駄にするだけでなく、訓練された敵であればこちらの下手な射撃の最中でも確実に反撃してきます。

 射場ではダウンレンジは一方向ですが、戦場では味方と敵との間で双方向です。こちらが撃たないと相手が撃ってきます。また、撃っただけで当てることが出来ないと、敵の戦力は低下しないどころかこちらの腕の悪さを見切って反撃してきます。引き金は弾を撃つために引くのではなく、敵に当てるために引くものであることを今一度理解して下さい。
(2)へ続く




Posted by Shadow Warriors Training at 22:48 │小ネタ