2013年08月21日
テクニックや戦術の4つのカテゴリー(2)
これら4つに分類されたテクニック/戦術は、実は複雑に入り組んでいますので、単純に「実戦用」と「ゲーム用」とに分けることが難しいのです。そこで次に考えるのが教え方ですが、これは大きく分けて2つのパターンがあるでしょう。1つ目は、一般人とプロ(警察官・自衛官など)を一緒に教えて、「ゲームではこう」「実戦ではこう」と同じクラスの中で2通りの説明をするパターンです。2つ目は、同じドリルにゲーム用の説明と実戦用の説明との2通りを準備しておき、一般人とプロとを分けて教えるパターンです。
前者は、より多くの参加者を集められる可能性が高いので、主催者としては収益面でのメリットが高いです。2通りの説明をするのがまどろっこしいですが、時間内にプログラムが収まるようにレッスンプラン(LP)さえしっかり準備していれば問題ありません。しかし、教える(説明する)内容の全てが一般人にオープンなのかと言うとそうではなく、本当に開示出来ないものはLPには含むことが出来なくなり、結果として非開示のドリルなどは後日プロ限定で実施する必要が生じます。
後者は、1クラスあたりの参加人数が少なくなる傾向にあるので、収益面ではメリットが高いとは言えません。LPを2通り準備しておく必要はありますが、開示できる内容と非開示とすべき内容とを始めの段階から区別することが出来るので、必要以上の内容を一般人に教えてしまうことや、本当に必要とされる内容をプロに教えることが出来なくなることがありません。
SWTでは、現時点では後者のスタイルでクラスを教えています。ではどれくらい内容が違うのか疑問を持たれると思いますが、実はドリル自体は90%は同じです。プロ用コースの違いは、残り10%の部分と、各ドリルで説明するレクチャーの内容にあります。たった10%かと思われるでしょうが、実はその10%には彼らプロが現場で生き抜くためのノウハウが詰まっているのです。その内容は例えるならば、一般人には「不必要」を通り越して「不適切」なものも含まれています。
今後開催する予定の部隊戦術コースについては、混成とするか今まで通りとするか引き続き検討中ですが、基本的な訓練は混成とすることも可能かと思います。特にリーダーシップやチームワークなどについては、混成訓練とすることで一般人がプロから多くのことを教わることが出来るのではと思いますので。しかし、一部の内容についてはプロ限定として別個に開催せざるを得ないでしょうね、内容が非常に攻撃的ですし、漏れて悪用されると以後のスクールの運営に悪影響を及ぼしますので。
-終わり-
Posted by Shadow Warriors Training at 11:26
│トレーニング哲学